東京JAZZ (8日、夜公演)にお越しの皆さんへ

今回オーネット・コールマンが体調不良で出演できなくなってしまいました。
オーネット・ファンの皆さん同様、彼の音楽を舞台の袖から聞かせてもらおうと思っていた我々ミュージシャン達も本当に残念でなりません。
そして東京JAZZ のスタッフの方から僕に「オーネット・コールマン氏が演奏するはずだった時間で何か来て下さったお客様に楽しんで頂ける事ができないだろうか?」との連絡がありました。
オーネット・コールマンの代役など僕は当然無理だし、そんな音楽家は世界中どこにも居るはずがありません。そんな中、僕は会場に集まったミュージシャンがオーネットの曲を中心に演奏をして、それを聞いて下さる皆さんと一緒にニューヨークのオーネットさんに「早くお元気になってください」というWishing Well Messageを送りませんか?と提案させて頂いたのです。

6日夜に名古屋のブルーノートでライブをやっている最中にこの連絡を受けて戸惑いました。でも会場にわざわざ来て下さる皆さんにほんの少しでも楽しんで頂きたい、オーネットさんの曲を我々が精一杯演奏して、それを聴いて下さる皆さんと一緒にWishing Well をニューヨークに届けたい、その一心で「まとめ役」をやらせて頂く ことに致しました。

セッションのメンバーは続々と決まって来ています。そしてその一人一人が「オーネットさんの為なら....」そして「会場に来て下さった方に少しでも楽しんで頂きたい」という強い思いを持って参加してくれます。「誰が出演するかはお楽しみ!」にさせてください。年に一度しかない東京JAZZ という素敵なお祭りのワクワクを感じて頂きたいから....。

何より大切な事は、オーネットさんが一日も早くお元気になられる事だと思っています。
そして御自分が日本に行けなくなった事でファンの皆さんががっかりされる事をオーネットさんご本人が一番辛く思っていらっしゃると思います。「Wishing Well」のメッセージの込められた東京JAZZ の模 様を、東京JAZZ にお願いしてオーネットさんご本人に送って頂きます。

出演する全てのミュージシャンが心から尊敬するオーネット・コールマンの音楽を明日のステージで精一杯演奏します。少しでも皆さんに楽しんでいただけます様に.....。

With the deepest Respect to Mr. Ornett Coleman.

小曽根 真