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北中正和氏がユッスー・ンドゥールの魅力に迫る
ユッスー・ンドゥール CMや映画音楽など、日本でもよく知られるユッスー・ンドゥール。

ワールドミュージックの最先端をリードする彼が、8/23(土)に出演する。

今回の東京JAZZマガジンでは、NHK FM「ワールド・ミュージックタイム」の案内役、音楽評論家の北中正和氏が、ユッスー・ンドゥールの魅力に迫る。

(写真左:最新アルバム
  「ナッシングス・イン・ヴェイン」)
ユッスー・ンドゥール日本ではホンダ・ステップワゴンのCMでビートルズの「オブラディ・オブラダ」をうたっている人、というのがいちばんわかりやすい説明かもしれない。

 しかしユッスー・ンドゥールは80年代からアフリカン・ポップのトップ・スターとして、ピーター・ガブリエルやスパイク・リーからドリームズ・カム・トゥルーまで、世界中のアーティストから高く評価され、ネナ・チェリーとのデュエット「セヴン・セカンズ」などのミリオン・セラーも放ってきた。また、W杯フランス大会の公式アンセムをはじめ数多くのサッカーの歌や、アフリカ関連のチャリティ活動にも積極的に参加してきた。

 アフリカン・ポップといえば、打楽器のリズムを中心にした音楽というイメージを持っている人が多いかもしれない。たしかに、ユッスーと同じセネガル出身のドゥドゥ・ンジャエ・ローズはじめ、アフリカからは世界的な打楽器奏者がたびたび来日している。最近では日曜日の代々木公園や渋谷・原宿周辺で、西アフリカの打楽器ジェンベを練習している人をよく見かける。ユッスー・ンドゥールのバンドにもトーキング・ドラムのアサンやサバールのババカーら素晴らしい打楽器奏者がいる。

 しかしムバラと呼ばれる彼の音楽は、セネガル的なリズムのおもしろさと同時に、欧米的なメロディや和音の感覚もかねそなえている。ムバラのリズムにしても、伝統的なリズムそのものではなく、さまざまな要素を組み合わせて、都会的な感覚で構成されたものだ。ライヴでのメンバーのインプロヴィゼーションは、フレーズやリズムこそちがうが、ジャズ/フュージョンのアーティストと同じ感覚で演奏している印象を受ける。今回、渡辺香津美のトリオで出演するカメルーン出身のリチャード・ボナもそうだが、アフリカと欧米の両方の音楽の要素の融合が実になめらかなのだ。

 最新アルバム『ナッシングス・イン・ヴェイン』は、これまでよりアコースティックな楽器が活躍するアルバムで、東京JAZZにはそのコンセプトでの参加になる。静かな曲ではユッスーのしなやかなヴォーカルが、テンポの速い曲では世界最強といわれるリズム・セクションの超強力なアンサンブルが楽しめるのではないだろうか。
 ぼくはこれまで10回ほどユッスーのライヴを体験しているが、まだ一度として失望させられたことはない。